成人部 バス施設見学
「神谷ともいき農園」訪問 NEW!
2024年9月最初の週末、秋とはいえ、まだまだ真夏のような7、8日に
今年度のバス施設見学が実施されました。
今年度は、山梨県甲州市勝沼町の「神谷ともいき農園」を訪れ、
ぶどうの収穫作業を体験させていただきました。
「神谷ともいき農園」は
親の会会員の神谷有子さん・神谷和志さんご夫妻が
2019年より勝沼町で新規就農からスタートし、
2022年より60アールのぶどう畑を管理、
デラウェア、巨峰、シャインマスカットなど
生食用ぶどうとワイン用のぶどう、無農薬野菜を栽培する農園で、
現在はご子息の幸多郎さんも、
こちらで重要な労働力となって働いていらっしゃいます。
栽培されるぶどうはすべて地球環境に配慮して、
除草剤・化学肥料・ネオニコチノイド系殺虫剤不使用の
低農薬栽培、安心安全なものです。
今回は、親子参加の方々が6組12名、会員のみ参加の6名の総勢18名で、
朝7時に大型バスで世田谷を出発、
10時半には農園に到着し、神谷さんご一家に迎えていただきました。
着替えを済ませると、さっそく目の前に広がるぶどう棚に入り、作業開始です。
たわわに実ったシャインマスカットを2人一組で収穫していきます。
ひとりが実を落とさないように、やんわりと、でもしっかりと房を支え、
もうひとりがぶどうの枝を根本から確実に切り取り、
その房を収穫かごのなかに重ならないように、倒れないように、
実を傷つけないようにそっと並べていきます。
ひと房ひと房が大切な商品なので、緊張感を持ちつつも
充実感が得られる楽しい収穫体験となりました。
作業のあとは、ぶどう棚の下にシートを敷いていただき、
お弁当を食べました。
暑いとはいえ、ぶどう棚の下は日陰、さわやかな風がふき、
とても気持ちの良い時間で、
食後には農園のぶどうをいただきながら、
神谷さんご夫妻からこれまでの農園のお話を伺いました。
知的障害のある人たちの就労、
自立のために何が出来るかと考え、働く場所を作る、
その最初のステップとして始められた農園で、
今回は会員とその子どもたちも作業を体験させていただき、
作業に取り組むなかで、知的障害のある本人にとって、
豊かな生活を送るための新たな可能性を感じることができました。
また、今回は親子での参加者が多く、
主に20代のご本人たちが楽しい時間を共有して下さったこともうれしいことでした。
神谷さんの手厚いサポートのもと、充実の作業体験を終え、
帰りには美味しいぶどうを手に、宿泊先の石和温泉へと向かいました。
温泉に浸かり、のんびりと癒しも得て、
翌日は全員元気に帰路につくことができました。
1年で最も忙しい時期であるにも関わらず、最高の時期に体験を、
というご厚意で我々を受け容れて下さった、
神谷さんご一家の素晴らしい実践を体験させていただくことができ、
今年度のバス施設見学も充実した、意義深いものとなりました。