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2022年度バス施設見学「久右衛門邸」 報告

さわやかな秋を迎え、11月11日(金)、22日(火)の2日間に分けて、
3年ぶりのバス施設見学が実施されました。

今回の見学先は、日本初の知的・精神障害者が働く
福祉のチョコレート工房「ショコラボ」を立ち上げ、
10年の実績を有する一般社団法人AOHが運営する
古民家レストラン「久右衛門邸」。



レストラン事業を通じて、
障害者の社会参加や就労の機会を提供することで、
よりよい社会を目指すというコンセプトのもと、
今年5月に江戸時代の築200年近い古民家を改修して、
福祉のフレンチレストランとしてオープンしました。



敷地600坪、横浜の市街地にほど近いながらも、
自然豊かな里山に囲まれた、恵まれた環境のなか、
一見、素敵なフレンチレストランですが、
障害者の就労支援ができる福祉事業所
=軽作業などを通じて就労訓練を行う
「就労継続支援B型」事業所なのです。

バリアフリー化された敷地内では
納屋を利用したカフェ、セレクトショップも企画され、
障害者は庭園の清掃、
食事の際に使われる布製のナプキンを畳んで成型するなどの
軽作業に従事しながら、就労スキルを高めているそうです。

見学当日、参加者は各日14名と11名、
両日共、暖かく穏やかな晴天に恵まれ、
マイクロバスはスムーズに現地に到着。
食事が始まるまでは、秋の庭園、里山を散策したり、
納屋カフェのショップでおみやげにショコラボの製品を購入したりと
各々楽しい時間を過ごしました。

そしていよいよ食事の時間、ここで供されるのは、
里山で採取した食材も活用、和のテイストも盛り込まれた
箸で頂けるフレンチのコース料理。
5品の料理はどれも素材の美味しさが活かされ、
味も見目も素晴らしいものでした。


食事のあとは、伊藤紀幸代表がお出で下さり、
お忙しいなか、久右衛門邸の成り立ち、
運営に携わるにあたっての思いなどについて丁寧にお話下さいました。

これまで私たちがよく知るいわゆるB型作業所とは異なる
このような施設が実際に作られ、
そこで、将来のためのスキルアップを目指す
利用者の方々が活躍していることは、
見学させて頂いた私たちにとって、
大きな学びとなり、また、希望となりました。

そして、まさに「自分へのご褒美が社会貢献になるレストラン」
というコンセプトを実感する一日となりました。



これまでコロナ禍のもと、状況を見計らっては
見送ることの繰り返しだったバス施設見学、
ようやく実施できたのは、参加して下さった
皆様があってこそでもありました。

皆さま、ありがとうございました。