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成人部バス見学会「こころみ学園」&「ココ・ファーム・ワイナリー」見学

10月25日(金)から一泊二日で、
栃木県足利市のこころみ学園(施設入所支援90名、生活介護105名、短期入所10名)と
こころみ学園のワイン醸造場ココ・ファーム・ワイナリーを訪れました(参加者20名)。

昭和33年、当時中学を卒業すると行き場を失っていた
知的障害のある子どもたちのために、
中学の特殊学級の教員だった川田昇氏が私財を投げ打ち山を購入し、
その生徒たちと共に作業にあたり、
2年がかりで勾配39度の急斜面3ヘクタールを開墾してぶどう畑を作りました。
ぶどう畑の一角のバラックで、一切の補助を受けず
学園の施設づくりは進められました。

昭和44年、30名収容の施設が竣工し「こころみ学園」が誕生。
ぶどうと椎茸の栽培を中心とした農作業が進められ、
昭和55年には、学園に賛同する保護者たちの出資により、
ココ・ファーム・ワイナリーが設立されました。

当日は朝からあいにくの雨模様でしたが、
到着後、ワイナリーのレストランにて美味しい昼食を頂き、
心身ともに満たされて元気に施設見学をさせていただけました。

 

ぶどうを加工する施設、
出来たワインを熟成させるワインセラーなどワイナリーの施設から、
こころみ学園の利用者の方々が生活なさるエリアまで、
職員の方の丁寧な説明とともに、
利用者の方々の姿も拝見しながらの充実した施設見学となりました。



こころみ学園では、80歳を超えた利用者の方々も
日々作業に従事し、健やかに暮らしていらっしゃいます。
ここで暮らす知的障害者たちが、
高齢になっても親しみと敬意にあふれた環境のなかで、
充実した生活を送っている姿を見せて頂き、
今後、高齢化が進み、知的障害者が「親亡き後」どう生きていくのか、
ひとつの理想的な姿を学ばせていただくことができました。