今年度の地域会は、警察との関わり方をテーマに、
世田谷区を管轄する4つの警察署の生活安全課防犯担当係の方を講師に迎え、
知的障害者が遭遇するトラブルや対策等のお話を伺った後、
会員より警察への思いや自身の子がお世話になった経験等を話し交流を図りました。
玉川 地域会レポート(玉川警察署)
2024年1月23日今年度の最後の地域会が玉川区民会館で開催されました。
玉川警察署生活安全課防犯係 係長の高木智香様をお招きし、
親の会から25名が参加しました。
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参加者の自己紹介からのスタートです。
その後、高木係長に会員からの質問にお答えいただきました。
① 行方不明になった時の備えと対策
ヘルプマーク、携帯、GPS機能付きタグ、名札等の所持。
氏名と連絡先がわかるようにしておいてほしい。
洋服や下着への直接記名でもよい。氏名から照会できる場合もある。
ヘルプマークがあれば配慮が必要とわかり、対応も変わる。
② 出先でのトラブル防止と対策
声をかけられてもついて行かないようにしておく。
ヘルプマークを所持していると、近所の交番の警察官でなくても
配慮が必要とわかる。
③ 最寄りの交番への情報の届出の必要性と共有・保管
ご近所の交番で「巡回連絡カード」に記入することで、情報を共有できる。
駆けつけたとき、この情報があれば対応しやすい。
一般の方の目に触れることはないが、全ての警官まで情報が届くことは難しい。
引っ越しの連絡がない限りは保管される。
④ 障害者(児)研修などについて
研修の一環として障害者(児)研修も行っている。
⑤ 事故に遭ってしまったとき
外傷や体調変化などにも気がつかず帰宅しても、
事故に遭った事と本人情報は警察に連絡を入れておく。
その時は物損事故の扱いとしても、人身事故に変わる場合があるから。
⑥ 女性が男性から被害をうけた時の対応する警官について
女性には女性警官が対応することになっているが、
女性が良いと申し出て下さい。生活安全課では相談も受け付けます。
⑦ その他会員から
障害者(児)の言動は一般の方からすれば、不審に思われがち。
警察の方には感謝しつつも、時にはその行動が辛く感じることもある。
警察全体にもっと障害者(児)の特性を理解していただきたい。
⑧ その他高木係長から
心配に思ったら110番してください。情報は23区内に届くシステムになっています。
早い対応で防げるトラブルも多くあります。
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参加者の多くが警察へお世話になっていて、
それだけ私達と警察とのつながりも深く大切だと再確認しました。
そして、ヘルプマークの所持は抵抗があっても、
それにより配慮が必要だとわかるメリットがあることが分かりました。
また、どんな方法であれ「氏名と連絡先の情報」が重要なのだと感じました。
まだまだ、ご意見やご質問がある皆様のご様子でしたが、時間となり終了しました。
北沢 地域会レポート(北沢警察署)
2023年12月13日に世田谷区児童相談所・団体活動スペース会議室ABにて
北沢地域会を開催し、参加者は講師を含め16人でした。
北沢警察署生活安全課防犯係井筒警部補を講師にお招きした地域会は、
まず座席の前にプロフィールを貼って一人ずつ自己紹介等を行いました。
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知的障害者の困りごとは主に
①本人が悪気なく問題行動を起こして捕まるケース
②詐欺にあうケース③行方不明になるケース
④大騒ぎをして通報されるケースです。
井筒様は今まで認知症高齢者や幼児の案件を扱っていらして
障害者との共通するところをお話しくださいました。
①について。
障害者とわからずかわいそうな取り調べを受けてしまうことがある。
今は録音録画がしっかりされていて最終的に不当な扱いは受けないが、
最初から正しい調書を取るために、身分がすぐに証明できるように
親とすぐに連絡が取れるようにしておいてほしい。
③について。足が元気だとどこまででも行けてしまう。
地元を離れるとどんどん見つけるのが難しくなるので、
いなくなったらできるだけ速やかに通報してほしい。
④については一般的には危険人物とみなされ、
引き離して精神科に処置入院させるのが基本。
これは私達が望んでいることとは違い、誤解を受けないためには
今は住宅事情等から決まった巡回はできないので、
管轄の交番で巡回連絡カードに記入しておくのがよい。
個人情報の漏洩や犯罪者リストに残ってしまうのではないか等
という心配から躊躇してしまう人が多いが、そういうことは絶対ないので、
どのケースにおいてももっと気楽に110番してほしいとのことでした。
世田谷 地域会レポート(世田谷警察署)
2023年12月4日 世田谷地域では、
世田谷警察署・生活安全課防犯係の中村敦子係長をお招きして、
世田谷区児童相談所・団体活動スペース会議室ABで開催しました。
参加人数は警察の方がお2人、親の会は役員も含め16人でした。
まず、最近急増しているSNSのトラブルについて、解説のDVDを見た後、
中村係長からプロジェクターを使ってご説明がありました。
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ネットでは、発信した内容は人により受け取り方が違う事、
SNSで入手した個人情報や画像を悪用する人もおり、
注意が必要な事、などをお話頂きました。
SNSについて改めて考えさせられる内容でした。
そのあと参加者が1人ずつ、自己紹介、講演の感想、
警察への意見、質問を話しました。
お子さんのネット利用の悩み、行方不明になった時の体験談、
近くの警察にお子さんを知って欲しいとの要望などがありました。
それを受けて、中村係長が参加者の質問や要望に
きめ細かく答えて下さいました。
印象に残っている内容は
「お子さんが外出する際は、必ず荷物のどこかに連絡先が分かる物を」
「お子さんの事を近くの警察に知って欲しい方は、交番に行くのも一つの方法」
「行方不明の時は早く警察に知らせた方が見つかりやすい」
「障害のある方がトラブルに巻き込まれたら、
まず親御さんの話を聞いてから対処するのでご協力を」
「大切なのは警察と皆さんの相互理解」
などです。
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警察の方の、障害のある人に寄り添う気持ちが
感じられた有意義な地域会でした。
砧・烏山地域会レポート(成城警察署)
11月27日(月)烏山区民センター第4会議室にて
砧地域、烏山地域合同で地域会を開催しました。
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講師として成城警察署生活安全課防犯係より
警部補の木下様、巡査部長の櫨元(はぜもと)様をゲストとして
地域障害者相談支援センターぽーときぬたより
主任の長見様をお迎えし、総勢22名が参加しました。
講師の木下様は自立支援協議会に参加されるなどしておられ、
警察、行政、当事者(家族)との連携が大切であるとお話しされました。
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参加者数名からの、迷子になったり事件事故に遭った際に、
警察、お巡りさんから助けて貰ったという経験談には、
ヘルプカードは要支援者であることが分かりやすいが、
ヘルプカードを付けていなくても連絡先がわかるように、
カバンの内側等に名前と連絡先を記入をしたり、
衣類や靴の中敷に連絡先を記入するのも有効な手段であると
教えていただきました。
ヘルプカードを付ける付けないに関しては、各家庭での判断になりますが、
トラブルに遭遇したり巻き込まれた際、あるいは災害時に、
自分で状況を説明することが難しい我が子たちが、
必ず親や支援者に繋がるためにも連絡先の記入は大切なことだと
あらためて思いました。
また木下様からは、困り事があったら遠慮なく
警察や地域の交番に相談して欲しいとの心強い言葉もいただき、
より身近に警察が感じられた地域会でした。